top of page

立って歩くことができるというのは、何かとても自由で奇跡的なことに思える。

わからないという絶対的な重力の上で、ささやかに抗いながらも、その大きさに安心して立って歩く。

楽しい散歩。

例えば水彩のにじみの自然な様子を夢見て、僕が手にできる姿はどんなものか。

泳がずとも、飛ばずとも、満ちながら、開いている。と、思うときがある。

そんな自由に沿うように、線を引き、色を置こうとしている。

自分の輪郭に触れようと、散歩している。

​​立って歩く

bottom of page